●2007年の袋小路
2007年があと数時間で終わる。
気がつけば僕は、同じところをグルグル回っているだけのように思えた。
昔の話みたく、どんなにグルグル回ったところで、僕はドロドロに溶けたバターにもならないし、それどころか何にもなることはできなかった。
どこかの街のどこかの喫茶店では、相変わらず他愛もない会話が繰り返されているし、どこか似た歌が絶え間無く流れ続けている。それでも、世界は少しずつ混乱し始めている。
グルグルと
グルグルと
回り続ける僕の周りもまた、もっと早い速度でグルグルと回り続けている。
何かのせいにして、誰かのせいにして、そうして傷つかない傷つけることがない袋小路でただ独りじっとしている。
駅のホームで電車を待っていると、隣にいた学生が「今日も、ていうか今年も終わるなー」と溜め息混じりに呟いていた。彼等はそれでも楽しそうに笑いあいながら、まだ見ぬ明日への期待に胸を膨らませているようだった。
そう、今日という日が確かに終わる。それは、年が変わろうが季節が変わろうが同じ、一日という時間が過ぎていくのだ。
僕が変わろうが立ち止まろうが、今日は過ぎ年は変わり沢山の人や思い出がすりぬけていく。
そうして過ぎ去ろうとするものたちを、これから先少しでも掬い上げていければと思う。
よいお年を。
また来年もよろしく。



































































