2000年7月28日「僕は忘れていたのか

 

先日、10年ぶりぐらいに小学生時代の同級生に会った。
女の子(女の人かな?)2人と、僕と、そしていつもの彼との4人で。

待ち合わせをしたものの、果たしてお互いの顔がわかるのか?と思っていたが、
何の問題もなく出会う事ができた。

「全然かわってない」

それが、第一声であった。

居酒屋に行き、小学生時代の話で盛り上がった。
正直、小学生時代のことなんて、断片的にしか、いや、ほとんど憶えていないと
思っていた。
でもそれは違って、忘れていただけだったのだ。

「理科のサテツの授業の時、チョチョミ(当時のあだ名)に塾を紹介してもらったんだ」

そんな、到底憶えていないような話まで出てきた。
僕の忘れていた、僕の小学生時代の懐かしい記憶なのだ。

不思議だった。とても不思議だった。

忘れるとはどういうことなんだろう。
記憶を、思い出を、忘れてしまうこと。

今から22年前、僕は窓から幼稚園に行くバスを眺めていた。
そして、僕もあのバスに乗って、いつかは幼稚園に行くのだろうと思っていた。

それが僕の、最初の記憶。
それが僕の、一番深いところにある思い出。

忘れてしまうこともある。
でも、忘れたくないこともある。

人は忘れるから生きていける、というが。


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