2000年8月7日「稽古7日目

 

見失った。
まさにその言葉は今日という日をあらわしているかもしれない。

今日は通し稽古だった。
1週間稽古して、いきなり通しという経験は初めてだったのだが、
最近はこれが主流らしい。

とにかく撃沈だった。見事なまで。
僕は、「役」を演じていなかった。
役者ではなかった。

通し稽古が終わり、演出家から一人づつ駄目だしをもらう。
僕はこう言われた。

「ねらいが全てからまわり。芝居をしていない。一人だけ素人が混ざっている。」

まさに最大級の駄目だしである。
先週1週間、いったい自分が何をしてきたんだろうと、
とても腹が立った。
ただギャグを考えてていただけじゃないか!

自分の役が、まったくわからなかった。
今日の通しはそんな感じ。
先週1週間は、ただ久しぶりの稽古で調子にのっていただけだった。
自分の役、他の役との関係性、まったくわからなくなった。

とにかく情けない。
自分自身の芝居作りにも疑問を感じた。
自分はこの5年間、いったい何を学んできたのか。
自分はどういう芝居がしたいのか。
自分は芝居をしたいのか。

色々なことを考えてしまった。

それほど今日は惨めだった。
自分がこの芝居にどのような役割で関われば良いのか、
それをちゃんと考えなければ、芝居なんかやめたほうがましだ。

いや、やめへんけどね。

明日はまた1番から。
まさに、出直し。


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