2000年8月8日「稽古8日目

 

今日は13時から稽古があった。
前日22時半まで稽古で、次の日も昼から、となると
もう本当に家に帰って寝るだけ、という感じになる。
いささか精神的にしんどいものはある。

昨日日記を書いた後、自分なりに色々
通し稽古を思い返してみた。
頭の中で、通し稽古の自分を想像する。

駄目だ。このキャラでは矛盾する。
それが僕の結論だった。
僕のやりたいと考えていた方向性と
この物語は、やはり無理があった。
このままでは成立しないのである。

僕は思いきって、考え直してみる事にした。

稽古は、15時から始まった。
今日は1番からである。
1シーン3回ずつ練習するため、僕の出番まで随分と時間があった。

心がマイナスに働いていると、何をやっても臆病になってしまう。
心が固まる、とでもいうのか。
今日の僕はまさにそんな感じだった。
何をやってもだめだ、という気分になる。
が、そんな甘えは許されない。

幸い出番まで時間があったので、
頭の中で、僕の役を色々なキャラクターを動かしてみた。
これは違う、これでは面白くない。
色々考えてみる。
と同時にネタも考える。
とにかく考える事は山ほどある。

自分のキャラクターに沿ったギャグは何か?
物語に沿ったギャグは何か?

地味にならず、しかしリアルな人物の構築、
そして、ドラマチックな感情。

頭の中で思い描くキャラクターを
実際に体を動かして演じてみる。

今まで自分が考えていたものが
大幅にずれていることに気づく。

ある程度これかな、というものを考えて、
そして出番が来た。

昨日とは違う方向性で演じてみる。
頭で考えてもきりがないので、演出家の駄目だしを待つ事にした。

「先週と比べて反則技は少なくなったが、まだ多いと思う」

反則技・・・・確かにそうだ。
今稽古場でやっているものは、本番では使えない。
稽古場はなごむかもしれないが、それでは意味がない。
しかし、今日の僕の方向性はどうだったのか。
正直、不安だった。まだ駄目だしをもらえるほど、形ができていないのか。

明日、また5番の3回目からだ。
もう一晩、頭の中で色々考えてみる事にしよう。


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