2001年1月9日「僕たちは芝居をするために、ここにいる

 

確か、僕より1週間より先に入団していたのだと思う。
初めてあった時の印象、それは

「僕より年下なのか?」

それぐらいだった。が、それがまた、謎でもあった。
僕のあとから入った彼ともその話題で盛り上がった。

「あいつはいくつなんだ?」

そんな単純なことが、なぜか僕は聞けずにいた。
今思えば、懐かしい話だ。

しばらくして僕たちは仲良くなった。
そしてまた、仲悪くもなった。
でも、僕はいつも、どちらかと行動していた。
しばらく、2対1の構図が続いた。

でも、そんな些細ないざこざも、
初舞台を迎えるころ、いや、新人訓練のころには
なくなっていた。

僕たちは芝居をするために、ここにいる

その共通の思いが、僕たちの心を結びつけた。
そう、僕たちは芝居がしたくてここにいるんだ。
その気持ちに、一点の曇りもなかったように思う。

あれから6年。
僕とあいつは、別々の道を歩くことになった。
それは仕方のないことだった。

「芝居を続けている限り、いつか僕たちはきっと舞台の上で会うことができる」

ある演出家に言われた言葉が、いまだに僕の心の支えになっている。
それが例え、未来への約束ではないとしても。

でも今の僕には、与えられた今日のことを考えて生きていたいと思う。

僕たちは芝居をするために、ここにいる

その気持ちは今も変わらない。
そして、これからもきっと。


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