2001年1月11日「

 

「人間最後になると、自分のことしか考えないものだよ」

前回の芝居で、僕がもっとも辛かった台詞だ。
時に「そうだ」と肯定し、時に「いやまだまだ捨てたもんじゃない」と否定した。
何も考えずに通り過ぎることもできる。
でも、考えるとそれは、とてつもない闇へと潜らなければいけない。

「あなたを守りたい」
「君を守りたい」

そんな台詞、どこかの物語でよく聞く言葉だ。
物語だけではない。
誰もが1度や2度は言ったこと、もしくは言われたことがあるんじゃないだろうか。

でも、それは本当だろうか。
それは本当の言葉なのだろうか。

もちろん、僕にもそんな経験はある。
守りたい、そう思ったことがある。
だから僕がそう言った。

でも

それは何のためなんだろう。
自分は本当に守りたい、そう思ったのか。
本当にイトオシイと感じたのか。
自分よりも大事だと思えたのか。
それは自己満足なのか。
自分自身の偽善行為を美化したいだけなのか。
正義の味方にでも、なったつもりだったのか。

行動には必ず動機がある。
あなたの心にささやく声が、
あなたの体を支配する。

守りたい

その衝動は、どこからきたのか。
そして、それは何のためなのか。
誰のためなのか。

最近、僕のまわりで起こる奇妙な事件。
すべてはバラバラな事柄なのかもしれない。
すべてはつながっているのかもしれない。
でも、そんなことはどうでもいい。

それは面白いことなのか
それは誰のためなのか
それは自分のためなのか

あなたのした行いを、もう一度振り返ってほしい。
そして、あなたの心の中をのぞいてほしい。

あなたを守ること
あなたを傷つけること

すべてを自分の思い描いたとおりにしたいと願う時
人の心には何が生まれるのか

「人間最後になると、自分のことしか考えないものだよ」

すべては、千夜に始まるのかもしれない
答えを求めるには、もっと深く潜らなければならないのか。

 


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