2002年1月28日「ある愛の形」

 

いつものようにティップネスへ行くと
そこには強烈なものが待ち受けていた。

毎日のように通っていると、だんだん来ている人の顔とか
覚えるのだが、一人すごく気になる人はいて、
僕はずっと何者だろうと思っていた。

背は高くてヒョロッとしている。
頭はボサボサで少し禿。
ブラブラしているところはよく見かけるが、
ブラブラしているところしか見かけない。
そんな、オヤジ。

彼の正体はすぐにわかった。
それは、友達らしき人に声をかけている、
その言葉でわかった。

「あ〜らお久しぶり、オゲンコ?」

オカマさんだった。

なるほど、そうやって見てみると、
確かに歩き方はナヨナヨしているし、
座る時も「よいしょっ♪」ってな具合である。

どこから見てもオカマさんだった。

そんなオカマさんと、今日はレッスンが一緒になった。
「ファイティングラッシュ」という格闘系のエアロビで、
僕はそれを好んで受けていたのだが、
まさかそのオカマさんがいるとは思わず、びびった。
というか、心配した。

「できるの?オカマさん。」

僕は彼(もしくは彼女)を心配した。
このレッスンはかなりハードである。
日ごろ何もしていないオカマさんが
ついていけるはずもないと思っていた。

レッスンが始まった。

いつものように、パンチキックを繰り返す。
しばらくすると、僕の耳に異様な音が聞こえてきた。

「はっ!はっ!はっ!はっ!」

僕は、てっきり常連さんが
気合を入れて声を出しているのかと思った。

続いてアッパー、フックと続く。
するとまたも、

「アッパーーーーーーーーーーー!
フーーーーーーーーーーック!」

という、もはや悲鳴にも近い雄叫びが聞こえる。
誰だよおい、と思って声の方向を見てみると、
それはあのオカマさんだった。

彼(もしくは彼女)は、誰よりも凄かった色んな意味で。
そして、誰よりも格好良かった。
その姿はまぎれもない「男」だった。

60分間のレッスンの間、彼の雄叫びは途切れることはなかった。

ティップネスの後、首藤さんに会った。
1年後の二人の愛の形を話し合うためである。
僕らは新宿でおちあった。

久しぶりに出会った愛しの人は、誰よりも差し歯が抜けていた。
そして、少し怖かった、顔が。

新宿で最近お気に入りの隠れ家で話をした。
この場所はまさに隠れ家、
誰にも教えない(海部氏に教えてもらった)。

僕らは愛を確かめ合った。
そして、その愛は未だ変わっていない、
むしろ前以上であることを確認した。
僕は嬉しかった。
僕たちの愛は、やがて、そう遠くない未来に公になるだろう。
もう誰にも気兼ねすることない、僕たちの愛の形を。
もちろん、このHPのみんなには祝ってもらいたいな。

もうラストオーダーもすんだころ、
店員が皿を片付けに来た。
首藤さんは言った。

「お兄さん、格好いいね。僕、ホ〇やねん。」

すると、なぜか頼んでもいないのにデザートがでてきた。
恐るべし我がイトオシイ人よ。

なんだか今日はこんなネタ。あらいやん。




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