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3日間しかない貴重な休み(実質1日)を
どう有意義に過ごそうかと、僕は考えていた。
そして、僕は思い切って湯河原に行ってみようと思った。
昨年に続いて2度目である。
1度目の湯河原は、真鶴岬に行ったついでだった。
それまで快晴だった空は、湯河原に着いた途端、
大雨に見舞われた。
新参者へのなんとも厳しい洗礼であった。
おかげで僕は、目的の温泉にも行けず、
途中立ち寄った林の中で、雨が止むのを待つ羽目になった。
あれから約1年。
湯河原までは約2時間。ちょっとした旅である。
列車の旅を快適なものにするために、
僕は、どうしても読みたかった漫画を買い揃えることにした。
地元では揃える事ができなかったので、途中新宿で降りた。
が、目的の7冊のうち、6冊は手に入れることができたのだが、
どうしても残りの1冊だけが手に入らなかった。
僕は、ほんの少し狂った計画に苛立ちながらも、
これ以上本を揃えることにやっきになる事もなかろうと、
湯河原に向かった。
東京を離れるにつれ変わっていく景色を見ながら、
僕は今までに行った幾つかの旅を思い出した。
そうしてそれに飽きると、本を読んだりもした。
2時間の間、その二つを規則的に繰り返していた。
途中、景色は海だけになった。
僕は思わずこのまま窓の外に飛び出したい衝動に駆られた。
湯河原に着いた。
あいにくの空模様だったが、前回のように
大雨に見舞われる心配はなさそうで、少しほっとした。
僕は早速、案内板も見ずに、あてずっぽうに街を歩き始めた。
1年前のわずかな記憶を辿りながら、
心地よさ気な日帰り温泉を探した。
湯河原の街自体は、それ程変わったところもなく、
観光地という程でもなかった。
街には当然のようにコンビニはあるし、デニーズまである。
僕の街と違うのは、宿があること、だけだった。
散々歩き回ったあげく、結局僕はどこにでもありそうな
ホテルの温泉に入ることにした。
決めた理由は一つ
「バスタオル付き」
ただそれだけだった。
時間帯のせいもあるのだろうが、温泉には誰もいなかった。
貸切状態である。
ここの温泉の構成は
・普通の風呂
・ラドン温泉
・サウナ
・露天檜風呂
だった。
頭を洗い、鏡に映る自分の姿を見た。
つい先日染めたばかりのアッシュの髪は、
早くも元の金髪に戻りかけていた。
体を洗い、早速露天の方へと足をのばした。
露天とはいえ、周囲は見えないようになっていて、
湯河原の街を一望できる、という
僕の甘い幻想は見事に打ち砕かれた。
しばらくして、小雨がぱらつきはじめた。
あまり長居はできないなと思い、
僕はラドン温泉に少しだけ浸かり、温泉を出た。
時間はまだある。
僕は、伊東まで足を伸ばそうかどか悩んだが、
明日の用事のためあまり遅くはなれないぞと断念した。
そうして色々考えた挙句、まだ行ったことのなかった
小田原に行くことにした。
湯河原から17分で着く。
名物は、おそらく小田原城。
なんの予備知識もないまま行ってしまったのと、
時間が結構遅かったせいもあって、
街は閑散としていた。
シャッターの下りた店の前には何人かの若者がたむろっていた。
とりあえず僕は、適当な飯屋を探しつつ、
名物に向かった。
名物は駅から10分と歩かない距離にあった。
ライトアップされた小田原城は、とても神聖に感じた。
小田原城の周りを歩きながら、おそらくこれを作った人は、
よもや未来にここが観光地になっているなどと、
思ってはいなかっただろう。
ましてや、東京からアッシュの男は一人、
気まぐれでここに立ち寄るなんて、想像もしなかっただろう。
しばらく城を眺めていると、またも若者の集団が
叫びながら近づいてきたので、僕は仕方なく城を後にした。
適当な飯屋も見つけられないままぶらぶらしていると、
一軒の本屋を見つけた。
何の気なしに入ってみると、そこには僕が探していた
残りの1冊が置かれていた。
遠く、小田原まで来て僕は、
残りの一冊を手に入れることができた。
こいつはひょっとして、僕はここに来ることを
わかっていたんじゃないかとすら思えた。
僕が来るまで、おそらく1年以上は
ここで待っていたのかもしれない。
未来のご主人様の登場を、
今日のこの日まで待ち続けていたのだろう。
「やっと会えたね」
そう本が、僕に呟いた様な気がした。
結局僕は、適当な飯屋も見つけられないまま、
小田原を後にした。
最後の望みだった駅弁も、売り切れていた。
でもその直後、友達からメールが来て
僕はなんとか適当な飯屋にありつくことができた。
少しだけ、まだ見ぬ誰かが僕を待っているんじゃないかって
思える旅だった。
明後日から、いよいよ夏が始まる。
■ 「ラドン温泉」って言葉に、なんか翼のついた怪獣を想像するのは、私だけじゃないっすよね、ね、ね?多分、火ぃふきます。
(まい さん)
■ 飛び去ったあとで自衛隊のジープがころげます。 (鋼鉄 さん)
■ 小田原に美味しい釜めし屋があったのになぁ・・・。残念でした。 (ふくちゃん さん)
■ 漫画6冊! すごっ (漫画を薪のように背負った、二宮金次郎@細見さんを想像中。髪の毛は金) 残る1本(1冊)の薪を探して流浪の旅…ドラマだなぁ。←探してないって
(ダダ★ さん)
■ 辻 仁成のように、そして銀旋のセリフのように、百恵さんの歌詞にもあったように、きっとどこかに誰にでもいるんですよ。きっと! (mako
さん)
■ きっと待ってるんだろうなぁ。6冊目の本のように。そして、意外にも結構ちゃんと、時を待って会えるモノ。楽しみが増えた気がしませんか?あたしも旅に出るぞっ!!出たいじょっ!!
(sora さん)
■ 違うじゃん。7冊目が運命じゃん (sora さん)
■ 今まで読んでいただけなのですが、私の地元・小田原にいらっしゃったと知って初投稿しちゃいました。今度は昼間の小田原城と、城址公園の象の『梅子』(←日本で2番目に長寿なのです!)に会いに来て下さい(笑)。
(blue さん)
■ ギャオ〜ッス!!(>o<)。湯河原と小田原ですってぇ〜っ!!。連絡下されば案内したのにぃ〜っ!!(笑)。昨日は休みだったんですよぉ(笑)。しかも、湯河原は高校行ってたし、小田原は在住しています(爆)。今度、機会があったら声掛けて下さいねぇ〜(願)。
(さくら(♂) さん)
■ 温泉。。。最近行ってないなぁ。雨の露天風呂はなかなか楽しいです。1人でぼぉっと浸かってるのが好きです。でももの凄い方向音痴なので温泉に出かけるときは男友達と出かけます。だって女友達と出かけるとお風呂が独り占めできないんだもん(笑)
(ちょび さん)
■ 気ままな旅かぁ…( ̄〜 ̄)ξ ふらっと思うがままに出かけてみたいっすねぇ〜。温泉かぁ…ゆ〜っくりつかっていたいなぁ…( ̄^ ̄) (ユズ
さん)
■ 温泉…。私も結構好きなので、休みの時は行ったりしてます。本も好きなんですけど…集めたいなぁ、と思っている本も沢山有るんですけど…、何せお金が無くて(涙)一気に(では無いけれど)7冊も買えるなんて羨ましい限りです。
(Kirin さん)
■ 小田原はダイビングに行くときによく立ち寄ります。駅近くの「万葉の湯」に泊まり、ダイビングに行く、この時期、ちょくちょく小田原へお邪魔しますよ〜。熱海辺りにも安い宿があると嬉しいけど・・・。
(よしべー さん)
■ 7冊かぁ。私も「ジョジョの奇妙な冒険」7冊一気に買いました (光介。 さん)
■ 私も小田原は地元です。(今は川崎在住ですが・・・。)私のお勧め駅弁は東華軒のたいめしです。今度ぜひ食べてみてください。値段もお手ごろだと思うのですが・・・。シンプル・イズ・ベスト
(わんこ さん)
■ 湯河原も小田原もよく行くところなので、細見さんを案内したかった気持ちになってしまいました。でも、最後の1冊に巡り会えて良かったですね〜。
(まいまい さん)
■ ふらっと旅に行き、ふっと日常に戻る。芝居の間の気分転換は出来ましたか?明後日からもう稽古に入るんですね。サマ−ツア−での細見さんの役所、楽しみにしています。
(かんな さん)
■ 今晩は!城(別荘)のオーナーの小田原です。(←ただ、苗字hが同じだけ(笑))お城の近くにこじんまりとした動物園があって妙にヘビが飼われていたような・・・。しかし、小田原に行くなんざお客さん通ですね。
(みっくん さん)
■ 露天風呂に浸かりながら漫画を読めば一石二鳥!(違。)うちはよくお風呂に浸かりながら本を読んだりします。(オススメ!)ただしポシャった(落とした)時の責任は当方は一切負いかねます。(笑)
(あやの さん)
■ いいなぁ。。。一人旅はあこがれです。でも、ミステリーものが大好きな私は貸しきり状態の広いお風呂だとどうしても頭を洗い流しているときと顔を洗っているときに後ろに気配を感じて異様に気になって怖くなるんですけど。。。私だけ?(笑)
(みち さん)
■ ぶらっと日帰り一人旅、リフレッシュできる方法の1つですよね。実は私も再来週、箱根か湯河原に行こうと迷っていた所。久しぶりに湯河原へ行っちゃおうかな。女一人で海辺に立つなって周りには止められるけど。いっちゃお!私には何が待っているんだろ?!
(いくりん さん)
■ 小田原城と聞いて思い出すのは、数年前に知人が発した言葉。「小田原城には、ゾウがいるゾウ」。…。妙にツボでした。そんなゾウを見に行けたのは、3ヶ月前の事です。そろそろ何処かへ行きたいな。ふらっと何処かへ、行きたいな。
(ちはや さん)
■ うーん。いいですねえ〜温泉。行きたいなーぷらっとふらっと「温泉一人旅」でも、2時間ドラマをすぐに思い浮かべてしまうのは、私だけでしょうか?(笑)「湯煙美女殺人事件」(あー誰も突っ込まんといて〜、笑)って、私は探偵やねんけどな(決して美女の方ではないのよね・・・とほほ)
(つっきー さん)
■ 偶然ですね。同じ終末に湯河原にいました。どこかですれ違っていたかもしれませんね。私は日帰りの温泉でしたが露天風呂に入り、海の幸も堪能してきました。
(ももっち さん)
■ はじめてここにきました。・・・で初投稿しちゃいました。(^^ゞその日。湯河原にも小田原にもいたのに出会えなくて残念です。(T^T)真鶴岬にもいらしたことあるのですか?!山と海に囲まれた町如何でしたか?私の住む町です。素敵な所なので是非また遊びにいらして下さい。
(ひばな さん)
■ 初めて投稿します。小田原出身小田原育ちのサラです。今度は御殿場線とかのローカル線を乗ってみたらいかがでしょうか?一時間待ちとか初めてな経験がいろいろできますよ(笑)。
(サラ さん)
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